県民メッセージコンテストを開催しました

 香川県立図書館が現在地の高松市林町に移転、開館して今年で20年になるのを記念して、県民メッセージコンテスト「大切な人にこの一冊を~この本贈り隊 隊員募集!~」を実施しましたところ、多くの皆様にご応募いただき、誠にありがとうございました。

 この事業は、いつまでも自分の心の中に残っている本や、大切に思っている人のことについて思いを巡らし、より一層本や読書に関心を持っていただくと同時に、本を通して人と人との繋がりを深めたり、広げていくことができればとの思いで実施したものです。

 このたび、ご応募いただいた作品の中から、受賞者が決定しましたのでホームページに掲載いたします。

募集期間
 
 平成26年7月1日(火)~9月30日(火)
応募者数
 

   中学生の部 高校生の部  一般の部  合計 
 男性 97   117  53  267
 女性  169  203  139  511
 合計  266  320  192  778
部門及び表彰数
 
 3部門  中学生の部   高校生の部   一般の部

 表彰数 各部門 最優秀賞 1点  優秀賞 2点  佳作3点

受賞者と受賞作品

 タイトルをクリックすると、県立図書館が所蔵する資料の情報を見ることができます。

中学生の部

最優秀賞

 受賞者  馬場 文菜 
 メッセージを贈りたい人  おばあちゃん 
 読んで欲しい本  『100回泣くこと』
 著者名  中村 航
 大切な人へのメッセージ  
 おばあちゃんは、おじいちゃんが亡くなってから、前に進もうとしてるよね。でもときどきさびしい顔をしてる。この本の主人公も結婚を約束していた人を亡くしたんだ。でもね、その人は、亡くした人のことを忘れようとしてるんだと思う。前に進もうとしてる。おばあちゃんは、私達が笑顔にしてあげる!!
 選定理由   一人になったおばあちゃんを励ます気持ちが伝わってくる心温まる作品であり、おばあちゃんを見守る優しいまなざしが目にうかぶ。悲しいことがあっても、前に進む力を与えてくれる。

優秀賞

 受賞者  西山 杏奈
 メッセージを贈りたい人  妹
 読んで欲しい本  『吐息雪色』
 著者名  綾崎 隼
 大切な人へのメッセージ  最近、色々と悩んでいるみたいやね。そういう時にはな…恋愛小説でも読んで元気を充電しなさいっ!そんなこと、こんな読んでいて優しい気持ちになるような本、読んどったらもうどうでも良いやーっ!てなるけん!!この本は「愛」っていうのがなんか分かると思う。まぁ・・・な、うん。読めよ。

 

 受賞者  山地 聖
 メッセージを贈りたい人  おばあちゃん
 読んで欲しい本  『ルルとララのいちごのデザート』
 著者名  あんびる やすこ
 大切な人へのメッセージ  おばあちゃんは、料理が好きだよね。いつももらっているポテトサラダやおでんは他の家とはちがう味がして大好きだよ。前から、お菓子も作ってみたいといってたから、おすすめの本を紹介するね。この本は子どもの絵本みたいだけど、簡単でおいしいお菓子料理がのってるよ。また、一緒につくろうね。

佳 作

 受賞者  金子 共督
 メッセージを贈りたい人  おじいちゃん
 読んで欲しい本  『それいけズッコケ三人組』
 著者名  那須 正幹
 大切な人へのメッセージ  おじいちゃん、毎朝五時に起きて難しい本を読んで立派な仕事をしているんだってね。とても偉いと思うよ。でも、これからの人生には、遊びも必要だよ。おばあちゃんが無趣味はダメだって。この本にはぼくらみたいな子がいっぱい出てくる。読んで、たくさん笑ってね。それで長生きしてね、おじいちゃん。

 

 受賞者  松岡 紗代
 メッセージを贈りたい人  自分の人生につかれた人
 読んで欲しい本  『最初で最後の恋だか 上』   『最初で最後の恋だか 下』
 著者名  優愛
 大切な人へのメッセージ  「今日も精一杯生きる、今日が人生最後の1日かもしれないから」どれだけ生きたいと思っていても生きることが難しい人もいる。でも今日も笑顔で頑強ろう!!そう思って一所懸命生きている。自分の人生の中でどんなにつらいことがあっても簡単に自分の人生は捨てたらいけないと思うよ。

 

 受賞者  三好 ひろか
 メッセージを贈りたい人  大好きな君へ
 読んで欲しい本  『さくら荘のペットな彼女』
 著者名  鴨志田 一
 大切な人へのメッセージ  冒険ものの本しか君は読まないよね。だから、たまにはこういう恋愛ものの本も読んでみてよ。この本は、一般寮から問題児ばかりのさくら荘に島流しされた主人公、空太の恋物語だよ。おもしろいし、ちょっぴり切ないんだ。ぜひ君に読んでほしい。私も君とこんな恋をしてみたいな。読んでみてね。

 

高校生の部

最優秀賞

 受賞者  三井 絵莉子
 メッセージを贈りたい人  高校卒業後、県外に出る友達
 読んで欲しい本  『島はぼくらと
 著者名  辻村 深月
 大切な人へのメッセージ  高校、もうすぐ卒業だね。春からはみんな離ればなれ。正直寂しいけど、「友達じゃなくなるわけじゃないし」。これ、この本に出てくる女の子の言葉。新しい土地での生活、楽しんでね。寂しくなったらこの本読んで、高校生活のこととか故郷のこととか思い出して元気になってね。また遊びに行くね!!
 選定理由  
 故郷を離れていく友への思いが素直で爽やかに表現された作品であり、本の登場人物の言葉を引用して、印象的なメッセージになっている。

優秀賞

 受賞者  安藝 慎吾
 メッセージを贈りたい人  親
 読んで欲しい本  『一リットルの涙
 著者名  亜也
 大切な人へのメッセージ  お母さん、亜也さんは病気に負けずに一生懸命戦ってたよ。お母さんも病気なんかに負けずに頑張って戦ってね。心で負けたらだめだよ。何ごとにもくじけずに立ち向う心が大切だと思う。人間健康が一番だよ。だからあきらめないで頑張って病気を治そうよ。応援するからさ。

 

 受賞者  永井 裕子
 メッセージを贈りたい人  天国のおじいちゃんへ
 読んで欲しい本  『最後だとわかっていたなら
 著者名  ノーマ コーマット・マレック
 大切な人へのメッセージ  頭髪が薄かったおじいちゃん。私が小さい時、髪の毛をちぎって頭の上に乗せたら、おじいちゃん、あたたかい笑顔で「ありがとう」って言ってくれたね。最後だとわかっていたなら、忙しいなんて言い訳しないで帰省したのに。

佳 作

 受賞者  植田 桃加
 メッセージを贈りたい人  友人
 読んで欲しい本  『カラフル
 著者名  森 絵都
 大切な人へのメッセージ  
 あなたは何もかも一人で解決しようとしますね。
 でも、少しは周りに話し、頼ってください。一人ではないのだから。
 この本を読めば、あなたもきっと大切な人を思い浮かべるでしょう。
 あなたの持っている色を私の持つ色と混ぜてみませんか?
 きっと、今よりもっときれいな色になるでしょう。

 

 受賞者  川瀬 季広
 メッセージを贈りたい人  未来の息子
 読んで欲しい本  『広辞苑
 著者名  新村 出
 大切な人へのメッセージ  初めてこの分厚い本に出会ったのは僕の姉の本棚を覗いた小一の頃。未だ字引きを知らなかった僕は押花の重石にした。丁度良い重さのこれは他にも僕の腕を鍛えた。初めて引いてみたときは目から鱗で、説明のついた言葉達はそこらの雑誌より洒落ていた。息子よ、君はこれでどんな言葉を引くのだろうか。

 

 受賞者  本多 千香
 メッセージを贈りたい人  優しくて不器用な兄さんへ
 読んで欲しい本  『いちご水
 著者名  美嘉
 大切な人へのメッセージ  いつも優しくて、だけど不器用な兄さんに読んでほしい本があるんだ。その本はね、少女と少年が、自分の意見をちゃんと相手に伝えて自分の力で壁を乗り越えていくって話なんだよ。兄さん、この本読んでみて。きっと何かが見えてくるから。きっと変われるから。

 

一般の部

最優秀賞

 受賞者  楠原 紗梨
 メッセージを贈りたい人  母
 読んで欲しい本  『ありがとう。の本
 著者名  竹本 聖
 大切な人へのメッセージ  難病を告知されてから丁度、1年が経ちましたね。できないことが少しずつ増えていく様子に、病気だから仕方がないと頭で分かっていても心は納得できず、たまにイライラした口調になってごめんなさい。でも、本当は感謝してるんです。面と向かっては気恥ずかしいので、言葉の代わりにこの本を贈ります。
 選定理由  言葉に出せない母への感謝の気持ちが十分に伝わり、身近にいる大切な人との関係を考えさせられる作品である。

優秀賞

 受賞者  池田 朱美
 メッセージを贈りたい人  娘
 読んで欲しい本  『ご機嫌の法則100
 著者名  伊藤 守
 大切な人へのメッセージ  世界は自分の周りにしかないと思っていたあの頃、ささいなことで自分の殻にとじこもっては不機嫌になった。困った顔の友人達。皆の楽しい毎日を私の仏頂面で台無しにしてしまった。思春期の娘よ、母はあの頃の自分を後悔してる。あなたには素敵な笑顔でいてほしい。ご機嫌はうつるんだって!素敵だね。

 

 受賞者  尾崎 享
 メッセージを贈りたい人  孫
 読んで欲しい本  『はじめてのおつかい
 著者名  筒井頼子/作 林明子/絵
 大切な人へのメッセージ  毎日、おっぱいをたくさん飲み、元気に泣いたり笑ったり。そんなあなたがもう少し大きくなったら、お父さんの時と同じように、この本を読んであげます。初めての体験でのドキドキと頑張ってやり遂げたうれしさ、家庭の温かさ、そして、やさしい絵から遊び心も伝わってくる、我が家の大切な1冊です。

佳 作

 受賞者  岡田 はつき
 メッセージを贈りたい人  心の旅を共にしている友へ
 読んで欲しい本  『海からの贈物
 著者名  リンドバーグ夫人
 大切な人へのメッセージ  学生時代、時間の過ぎゆくことを忘れて人生について、熱く語り合いましたね。お互いつっかえそうな歩みの時もありました。あれから30年。女性として、これからも豊かな時を重ねていきましょう。「海からの贈物」というお話しを届けます。きっと穏やかな人生の波の音を聞くことができると思います。

 

 受賞者  松本 哲彦
 メッセージを贈りたい人  来年小学一年生になる孫へ
 読んで欲しい本  『二十四の瞳
 著者名  壺井 栄
 大切な人へのメッセージ  「ジィジの一年生のころは、どんなだったの」とよくきくね。「せんそうで、たべものさえなかったよ。ピカピカでなく、ボロボロの一年生、たのしかったよ」わらったよね。十年たったら、この本をよんでよ。大石先生のお子が、ジィジとにた年でにたくらし、ジィジの小学生のころが、よくわかるよ。

 

 受賞者  宮本 愛
 メッセージを贈りたい人  高校の恩師M先生へ
 読んで欲しい本  『センセイの鞄
 著者名  川上 弘美
 大切な人へのメッセージ  あなたのことが好きでした。廊下ですれ違って挨拶を交わすだけ。たったそれだけで何だか心が弾む、そんなドキドキの毎日。ツキコさんのような、先生との偶然の再会を心のどこかで期待しながら…私は今、新しい恋をしています。素敵な青春時代をありがとうございました。

 

受賞作品展

香川県立図書館開館20周年記念
「県民メッセージコンテスト~大切な人にこの一冊を~」受賞作品展 
 内 容 : 受賞作品とその図書の展示、貸出
 
 期 日 : 平成26年12月9日(火)~平成27年1月4日(日) 〔終了〕
 
 会 場 : 県立図書館 閲覧室展示コーナー 

     
表彰式
 表彰式は、平成27年1月18日(日)に開催された「かがわ子どもの読書ネットワークフォーラム」において実施しました。
 
募集の際配布したチラシ
 チラシ(PDF形式)のダウンロード

 募集特設サイト

問合せ先
  
 香川県立図書館 県民メッセージコンテスト係
 〒761-0393 高松市林町2217-19
 TEL:087-868-0567