年表・主要関係地図・参考資料・編集委員・執筆者一覧・あとがき


底本の書名    香川の文学散歩 (181p~195p)
 底本の著作名   「香川の文学散歩」編集委員会
 底本の発行者   香川県高等学校国語教育研究会
 底本の発行日   平成四年二月一日 
入力者名   田上八重子 
校正者名   平松伝造
入力に関する注記
       文字コードにない文字は『大漢和辞典』(諸橋轍次著 大修館書店刊)の
       文字番号を付した。

登録日   2005年5月17日
      


香川の文学史略年表

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七〇九(和銅二)    『万葉集』巻二(柿本人麿の長歌ならびに反歌・沙弥島)
七一二(和銅五)    『古事記』上巻(小豆島)、中巻(讃岐垂根王・讃岐綾君)
七一三(和銅六)    『風土記』(讃岐国属南海道)
七二〇(養老四)    『日本書紀』巻第十(阿豆枳辞摩・遊小豆島)
七五九(天平宝字三)  『万葉集』巻一(軍王見山作歌)
七九七(延暦一六)   『三教指帰』三巻(空海・八三五62歿)・八一九『文鏡秘府論』・八二〇『文筆眼心抄』
八八六(仁和二)    菅原道真(九〇三・59歿)讃岐守(八八六~八九〇)・九〇〇『菅家文草』巻第三・巻第四・巻第七
一〇七七(承暦元)   『今昔物語集』巻第一九の第一四・巻第二〇の第一一・巻第二〇の第一七・巻第二〇の第一八・巻第三一の第二二
一一六四(長寛二)   崇徳上皇46歿・和歌など多数
一一六七(仁安二)   西行(一一九〇・73歿)西国行脚で来県。その和歌多数を収む『山家集』一一九〇
一二二一(承久三)   『保元物語』巻下
一二四二(仁治三)   『平家物語』巻第八・巻第九・巻第一〇・巻第一一
一二五〇(建長二)   『源平盛衰記』多数
一二五八(正嘉二)   『南海流浪記』(道範阿闍梨)
一三四五(興国六)   『太平記』巻第四・巻第一四・巻第一六・巻第二二・巻第三三・巻第三八
一五四〇(天文九)   『新撰犬筑波集』山崎宗鑑(一五五三・89歿)
一五八六(天正一四)  『十河物語』(作者未詳)
一六五〇(慶安三)   『涙草』京極伊知子(一六六〇・34歿)

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一六六三(寛文三)   『南海通記』(香西成資)
一六八一(天和元)   『東海紀行』井上通女(一七三八・79歿)・一六八三『江戸日記・一六八九『帰家日記』
一七七〇(明和七)   『源氏大草紙』平賀源内戯作(一七七九・52歿)『神霊矢口渡』『風流志道軒伝』
一七七四(安永三)   木村黙老(85歿)『聞くままの記』『戯作考補遺』
一七七六(安永五)   『雨月物語』(上田秋成)
一七九三(寛政七)   『寛政紀行』(小林一茶)
一八〇二(享和二)   固浄(59歿)来光寺住職
一八〇七(文化四)   柴野栗山(72歿)『栗山文集』『栗山堂詩集』
一八一一(文化八)   『椿説弓張月』前篇巻之六第一五回・曲亭馬琴・一八二四『金毘羅船利生纜』
一八二二(文政五)   月照(47歿)
一八三七(天保八)     中山城山(75歿)『城山寝語』『全讃史』
一八四三(天保一四)  細川林谷(65歿)『林谷詩抄印譜』『林谷山人遺稿』・一八四八『林谷詩鈔』
一八六二(文久二)   友安三冬(75歿)『楢屋翁和歌集』『楢屋家集』
一八六四(元治元)   藤沢東〔カイ〕(#「カイ」は文字番号21828)(71歿)『原聖志』『思問録』
一八六八(明治元)   日柳燕石(53歿)『象山雑詞』『山陽詩註』『呑象楼詩鈔』
一八八九(明治二二)  「香川新報」(四国新聞)創刊
一九〇五(明治三八)  『琵琶歌』大倉桃郎・一九〇九『島の人』『離合』
一九一七(大正六)   『父帰る』菊池寛
            香川不抱(29歿)
一九一九(大正八)   『獄中記』大杉栄
一九二〇(大正九)   藤沢南岳(79歿)・一九一五『酔世九剤』・一九一六『文章九彩』・一九一八『七香斎詩抄』
一九二六(大正一五)  尾崎方哉(42歿)『大空』
一九二七(昭和二)   『豚群』黒島傳治・一九二八『橇』・一九三〇『雪のシベリア』『武装せる市街』

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一九二八(昭和三)   『寂光流転』阿野赤鳥
一九三九(昭和一三)  『旅硯』堀澤周安
一九四〇(昭和一五)  『暦』・『祭着』壺井栄
一九四一(昭和一六)  『時代の作家』・『意思と情熱』十返肇
            『曲馬団の娘』竹田敏彦
            堀澤周安(72歿)
一九四二(昭和一七)  『壺井繁治詩集』壺井繁治
一九四三(昭和一八)  黒島傳治(46歿)
一九四四(昭和一九)  大倉桃郎(66歿)
一九四六(昭和二一)  村山籌子(44歿)
一九四八(昭和二三)  菊池寛(61歿)
            『形相』南原繁
一九五〇(昭和二五)  山田克郎『海の廃園』が第22回(昭和二四年下半期)直木賞を受賞
一九五一(昭和二六)  新選短歌叢書三『夕波』中河幹子
一九五二(昭和二七)  『二十四の瞳』壺井栄
一九五四(昭和二九)  『斎田喬児童劇選集』全八巻(斎田喬)
一九五五(昭和三〇)  古川賢一郎(53歿)
一九五九(昭和三四)  『風雪新劇志-わが半生の記』佐々木孝丸
一九六一(昭和三六)  竹田敏彦(71歿)
一九六三(昭和三八)  十返肇(50歿)
一九六四(昭和三九)  句集『対話』香西照雄
一九六六(昭和四一)  荒木暢夫(74歿)
一九六七(昭和四二)  歌集『白塩集』荒木暢夫
            壺井栄(68歿)
一九六八(昭和四三)  歌集『薔薇園』久保井信夫
一九七〇(昭和四五)  『壺井繁治全詩集』壺井繁治
一九七一(昭和四六)  高橋和巳(39歿)
一九七二(昭和四七)  阿野赤鳥(74歿)
            『南原繁著作集』南原繁
一九七四(昭和四九)  南原繁(86歿)
            歌集『悲母』中河幹子
一九七五(昭和五〇)  『孔雀座・久保井信夫歌集』久保井信夫(70歿)
            壺井繁治(78歿)
一九七六(昭和五一)  斎田喬(82歿)
一九七七(昭和五二)  『左遷』咲村観

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一九七八(昭和五三)  高城修三『榧の木祭り』で第78回芥川賞を受賞。同作品は前年(一九七七)新潮新人賞も受賞
一九八〇(昭和五五)  中河幹子(86歿)
一九八一(昭和五六)  歌集『水天無辺』中河幹子
            向田邦子(51歿)
一九八三(昭和五八)  山田克郎(74歿)
一九八六(昭和六一)  佐々木孝丸(89歿)
一九八七(昭和六二)  香西照雄(71歿)
            玉井清弘『風箏』が第三七回芸術選奨文部大臣新人賞を受賞
一九八八(昭和六三)  咲村観(58没)
            坂谷照美『四日間』が第六六回文学界新人賞受賞
一九九〇(平成二)   河西新太郎(78歿)
            金南一夫『風のゆくえ』が第九回潮賞(小説部門)受賞
            芦原すなお『青春デンデケデケデケ』が第二七回文藝賞を受賞
一九九一(平成三)   芦原すなお『青春デンデケデケデケ』が第一〇五回直木賞を受賞、映画化される
            香川茂(71歿)


一、本略年表は、有史以来現代までの香川県の文学等に
 なんらかのかかわりのある作品、人物の主要なものの
 みを記載しました。
一、作品の成立年について数年の幅のあるものや、疑義
 のあるものも一応、推定できる成立年にしました。
一、人物の次の( )内のアラビア数字は、死亡時の年
 齢を表しています。
一、本略年表を作成するにあたって、次のものを参考に
 させていただきました。
  香川県文学史年表(香川県教育委員会)昭和五六年
  「香川の歴史」第九号  資料紹介 香川県文学史年
  表(明治以降) 近石泰秋・神原俊雄編(香川県)
                     昭和六三年
  香川県史 別編Ⅱ 年表(香川県)   平成三年

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主要関係地図 -小豆島- 文学史蹟図
(#図版が入る)
星ヶ城跡自然研究路案内図(東峰)
(#図版が入る)

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-高松- 市内文学史蹟図
(#図版が入る)

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-中讃- 坂出を中心に
(#図版が入る)

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-中讃- 丸亀市内
玄要寺とその周辺
(#図版が入る)

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-中讃- 近代文学と関わりのある琴平の旅館
(#図版が入る)

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-中讃- 琴平町周辺
(#図版が入る)

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-西讃- 高橋和巳関係地図
(#図版が入る)

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参考文献

『暗夜行路』(志賀直哉全集)          岩波書店
『池田町誌』                  池田町
『いつもスペシャルな感じに』
 (香川菊池寛賞小説四人集)          宏平創版
『井上通女史和歌及漢詩集』(写本)
『内海町誌』                  内海町
『絵本小豆島の昔ばなし』(吉岡敏光)
『香川県史』(香川県)             四国新聞社
『香川県人物・人名事典』            四国新聞社
『香川県の歴史散歩』
 (香川県高等学校社会科研究会編)       山川出版社
『香川県大百科事典』              四国新聞社
『香川歴史散歩』(香川県歴史教育者協議会編)  草土文化
『桂孝二著作集』(一)             私家版
『感動さわやか小豆島』(小豆島観光協会編)
『郷土史事典香川県』(市原輝士ほか)      昌平社
『黒島傳治全集・ⅠⅡⅢ』            筑摩書房
『月刊国語教育』第二八号(昭和五九年一月号)
 「小豆島坂手港向いの丘-壺井栄の故郷-」
 (熊坂泰忠)                 東京法令出版株式会社
『源平の舞台はいま』読売新聞高松支局編     美巧社
『国学忘貝』(森長見)             皇都書林
『国史大系』日本書紀前篇            吉川弘文館
『讃岐郷土読本』(讃岐郷土研究会)       丸山学芸図書
『讃岐句碑めぐり』(八坂俊生)         無帽の会
『讃岐女子郷土読本』(香川県立丸亀高等女学校編)
『讃岐人物風景』                四国新聞社
『讃岐と古典』(中西靖忠)           讃文社
『さぬきの西行固浄伝』
『さぬきの人間もよう』             山陽新聞社
『讃岐の文学散歩』(佐々木正夫)        四国毎日広告社
『讃岐歴史散歩』(徳永真一郎ほか)       創元社
歌集『山麓にて』(香川進)           短歌新聞社
『四国文学散歩』(野田宇太郎)         文一総合出版
『小豆郡誌』
『小豆島今昔』(川野正雄)
『小豆島と五人の作家』(武田寅雄)       明治書院
『新修丸亀市史』                丸亀市
『新編香川叢書文芸篇』

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『西讃府志』
『川柳総合事典』(尾藤三柳)          雄山閣出版
『高橋和巳全集』                河出書房新社
『多度津左衛門』                大槻清韻会能楽堂
『多度津町誌』(同編集委員会)         多度津町
『地に満つる愛』(竹田敏彦)          講談社
『壺井栄全集』
『壺井栄のしおり』(壺井栄顕彰会)
『壺井繁治全集』                青磁社
『土庄町誌』                  土庄町
『中河与一全集』                中央公論社
『日本近代文学大系』              角川書店
『日本近代文学大事典』(日本近代文学館)    講談社
『日本古典文学全集』              小学館
『日本古典文学大系』              岩波書店
『日本詩人全集』                新潮社
『日本書紀通釈』(飯田武郷)          畝傍書房
『日本短編文学全集』              筑摩書房
『叢書・日本の思想家』29            明徳出版社
句集『花道』(高橋散二)            私家版
『林良斎研究』(木南卓一)
自選歌集『鶸、冬の花』(香川進)        短歌新聞社
『プロレタリア文学の作家たち』(小林茂夫)   新日本出版社
『丸亀の歴史散歩』(直井武久)
『見おさめ笠』(雲行追悼句集)         蕉門書林
『牟礼町史』                  牟礼町
『海の聖地 金毘羅』              山陽新聞社
『琴平町史』                  琴平町史刊行会
『南海道』江戸時代図誌21            筑摩書房
『金毘羅庶民信仰資料集』            金刀比羅宮
『讃岐の伝説』(武田明ほか)          角川書店
『虹の翼』(吉村昭)              文芸春秋社
『宮武外骨』(吉野孝雄)            河出書房新社
『四国の作家』第3号・4号           四国作家の会
『源氏物語のすすめ』(村山リウ)        講談社
『国語』第四〇号・讃岐の文学碑(1)小豆島(沼日出男)
『国語』第四一号・讃岐の文学碑(2)東讃 (上村 毅)
『国語』第四二号・讃岐の文学碑(3)中讃 (柴田和代)
『国語』第四三号・讃岐の文学碑(4)西讃(大川真智子)

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編集委員   井 川 昌 文
              上 村   毅
       大 町   明
       神 原 俊 雄
       熊 坂 泰 忠
       佐 藤 八重子
       田 中 紘 一
       野 口 雅 澄
       藤 本 淳 二
       森   万紀子
編集責任者  松 川   進



会 長    石 川 勝 之
参 与    小 倉   洋
事務局長   山 下   斉
執筆者    阿 部   智(高松東)
       井 川 昌 文(高松一)
       石 川 勝 之(志度商)
       長 尾 麻衣子(丸 亀)
       植 岡 康 子(琴 平)
       上 村   毅(志度商)
       太 田 久 代(小豆島)
       大 町   明(小豆島)
       大 森 慎 一(小豆島)
       神 原 俊 雄(丸 亀)
       木 虎 結 花(三本松)
       木 村 庸 子(高松北)
       熊 坂 泰 忠(小豆島)
       小 林 欣 一(小豆島)
       佐 藤 八重子(多度津工)
       沢 田 文 男(高松西)
       白 井 加寿志(香川中央)
       伊 達 一 成(高松北)
       田 中 紘 一(高松北)
       谷 原 博 信(高松工芸)
       玉 田 研一朗(三豊工)
       冨 川 光 雄(高松南)
       中 原   肇(県警察学校)
       野 口 雅 澄(観音寺一)
       藤 本 賢 治(高松西)
       藤 本 淳 二(高松北)
       松 川   進(善通寺一)
       森 本 義 人(津田)
       山 本 真由美(志度商)

題字     横 田 典 子(善通寺一)

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   あとがき

 近年、香川県人の文学作品が、いくつかの中央の文学
賞を受賞(候補作をも含む)して活況を呈しています。
かつても香川県から数多くの文人墨客を輩出し、また、
多くの文学者が去来して、すばらしい作品を残していま
す。
 最近、他県の国語教育研究会が「文学散歩」シリーズ
を出版しており、それに刺激されて、本県でも類を見な
い古代から現代に及ぶ香川県に関する「文学」を、国語
教師の立場から取り上げ、会員相互の研鑽、郷土の文化
に対する認識を深め、文学的教養をも高めることを目的
に本書の編集、刊行をすすめて参りました。
 一九八九年に編集委員会を設置し、取り上げる作品や
作家、項目を再三検討した結果、執筆を依頼しました。
ただ一部の作家等について紙数の関係から今回は割愛さ
せていただきました。さらに遺漏もあろうかと存じます
が、それらは次回の上梓にゆだねたいと思います。
 目で見、心で触れて執筆するために、たびたび現地に
足を運んだ上で執筆された方や、ご協力、ご激励を賜わ
りました方々に心から厚くお礼を申し上げます。