図書館かがわ no.69(13K)

入力に使用した資料
 資料名 「図書館かがわ」No.69
 編集者 香川県立図書館
 発行者 同上
 発行年 平成12年10月1日

入力者:香川県立図書館
校正者:同上
登録日:2001年7月17日
      

図書館かがわ
2000.10.1  No.69(香川県立図書館報)

 ευρεσιζ(発見)





                [#写真が入る]





「アジャンタ壁画」

 お釈迦さまは、前世において象だったという。またある時は、猿、鳥、虎、あるいは王
様や龍だった。こうして生まれ変わること五百数十回、ついにブッダになったという壮大
な物語がインド、デカン高原の断崖に鮮やかな壁画となって描きだされている。
 アジャンタは、1819年虎狩りに来たイギリス士官に偶然再発見されるまで、およそ千年
以上も密林眠りつづけていた。目覚めた壁画の登場人物たちは、この世界を見て何を思っ
ているのだろう。

 「アジャンタ壁画」高田修監修 大村次郎写真 日本放送出版協会 2000年発行
  写真 アジャンタ第1窟 美しい菩薩


図書館とグランド・ピアノ

 私の住む土庄町にも、やっと新しい図書館が建設されることになった。
 平成14年度着工だから、今から構想を練って充実した図書館にしたいものだ。
 そこで、図書館友の会の役員と、建設委員、図書館関係者や教育委員会のメンバー等で、
先進優良図書館へ研修に出かけた。
 風土や人口が、比較的土庄町に似た徳島県の図書館を、3カ所見学させていただいた。
 まず目につくのが、広い駐車場と地域に適応した風格のある建造物だ。
 中へ入ると、どこの図書館も丈の低い木製の書棚である。これだと、一目で館内が見渡
せて明るい上に、管理も行き届く。
 コンピュータによる冷ややかな事務処理を、エプロン姿の職員さんが温かく対応してく
れる。
 ロビーの空間を利用して、町民の絵画や写真を展示している。絵を見ながら、スムーズ
に図書館へ足が向いて行くシステムだ。
 図書館の中央に、堂々とグランド・ピアノが置かれている。
 はて、図書館にピアノ?
 まさか、読書三昧に浸っている人に対して、ピアノ演奏でもあるまいに――。
 お伺いすれば、閉館後に書棚を片づけてミニ・コンサートが開かれているとの事だった。
 ジャズやクラシック、ポップスやアニメ、さらに邦楽演奏など、地区のアーティストた
ちに、無料で発表の場を提供しているのだ。
 昼間の静かな図書館が、たそがれ時から騒然としたミュージック・ホールに変貌する。
 日中と夕方の二つの顔を持った図書館が、お互いを有機的に連携させているのは、見事
だ。
 ローカル図書館は、住民の文化交流の拠点として、さまざまなニーズに応じたいが、予
算も心細い。
 先進優良図書館の研修で得た知識は、私の町の図書館建設に、大いに活かされそうであ
る。
                      香川県立図書館協議会委員  新城周子


レファレンス日誌から

「インターネットと図書館」
 最近、インターネットで当館の所蔵情報を検索して、電話をくださる方や来館される方
が多い。確かに、昨今のインターネットで本を探せる環境の充実ぶりには目をみはるもの
がある。
 例えば、「 Web‐OPAC 」では、国立国会図書館が蔵書約220万冊が検索できるし、
日本書籍協会の「 books.or.jp 」では、現在国内で流通している約60万冊か
ら本を探せる。各種の図書館、書店、取次、出版社が個々に運営しているページも便利だ。
 こんなデータベースが、インターネットに接続するだけで課金なしに使える。24時間、
自宅で、大量のデータの中から、迅速に欲しい本を探せるようになった。これはすばらし
い進歩だ。
 しかし、インターネットで欲しい本の存在を確かめられても、その本を手にとって見る
には、何らかの物流手段が必要になる。
 図書館同士で本の貸借を行う協力体制も徐々に整備されてきてはいるが、情報の速度に
は追いつけてない。
 一方、これまで本の形で提供されてきた情報が、インターネットでしか公開されないと
いうことも多くなるだろう。
 図書館は本の貸出という方法で、利用者に情報を提供してきた。しかし、個人と情報が
直接つながるネット環境が拡大していく中で、これからの図書館サービスはどう変わるべ
きなのだろうか?

(本文中で紹介したページのURL)
「 WebOPAC 」 http://webopac2.ndl.go.jp/
「 book.or.jp 」 http://www.books.or.jp/


図 書 館 の 本 棚

-「IT(情報通信技術)革命」-
 日本のインターネットの普及率は、世帯が19.1%、事業所が31.8%、企業が88.6%。世
帯普及率10%突破のペースは、電話76年、Fax19年、パソコン13年に対してインターネ
ットは5年。このことによっても、インターネットが社会基盤としてどれほど急激に広が
っているかが証明される。(「通信白書平成11.12年版」による)
 インターネットなどに象徴されるIT革命は、時間や空間の制約を超えて、今や世界的
規模で人々の生活に劇的なインパクトを与えている。
 例えば、対人地雷禁止キャンペーンでは、インターネットのホームページや電子メール
の活用とともにその活動の規模を広げ、55カ国1000以上の非政府組織による国際的な運動
へと発展し、ついにノーベル平和賞を受賞するに至った。
 一方、インターネット技術を使った電子商取引の拡大は、消費者と企業がネットワーク
により直接コミュニケーションすることがきわめて容易になり、すでに従来型の制度、商
慣行を大きく変化させつつある。
 ITが、これからの社会にどんな過程で浸透するのか、また、どうすればより人間的な
生活に役立てることができるのか、そんなことを考えるための資料を紹介する。

一  般
 「デジタルネットワーク社会の未来」 
      ミネルヴァ書房 0073 K38
 「そして、干潟は残った-インターネットとNPO」
      リベルタ出版 5198 M19
 「探求・インターネット社会-21世紀の経済を考える」
      丸善 0078 S28
 「始動!ネットビジネス-サイバー経済の裏舞台」
      日本経済新聞社 5474 N37
 「インターネット・ビジネス論」
      岩波書店 5474  A18

郷  土
 「学内LANとInternetを利用した情報交換システムについての基礎的研究」
      香川大学 K3705 K22 2-1 
 「インターネット・イエローページ 四国版」
      エス・ビー・シー K5478 I1 4-9

児  童
 「ネットサーファーになっちゃおう(「続きみにもできるウィンドウズ4」)」
      岩波書店 549 K1 2-4 
 「インターネットのむこうに世界がある(「インターネットでむかえる21世紀8」)」
      ポプラ社 547 I1  1-8
 「インターネットは社会への窓(「インターネットでむかえる21世紀5」)」
      ポプラ社  547  I1  1-5
 「くらしをかえるマルチメディア(生活編)(「絵で見るマルチメディア1」)」
      学習研究社  549  E2  1-1


子ども読書年記念講演・対談

 講師  赤木かん子(児童図書研究者)・香山リカ(精神科医)
 「21世紀―子どもの読書のゆくえ」をテーマに講師2名による講演と対談を行ます。
◇と き  平成12年10月29日(日) 13:00~15:30
◇ところ  香川県立図書館 2F 視聴覚ホール
◇入場料  無料(先着順)
◇プロフィール
  ○赤木かん子・・松本市生まれ。子どもの頃に読んでタイトルを忘れてしまった本を
                    探してくれる「本の探偵」としてデビュー。著書に『こちら本の探
                    偵です』、『絵本・子どもの本総解説』などがある。
  ○香山リカ・・・札幌市生まれ。精神科医としての臨床経験を生かして新聞、雑誌で
                    社会批評、文化批評なども手がけ、現代人の心の病についての洞察
                    も続けている。著書に『リカちゃんコンプレックス』、『テレビゲ
                    ームと癒し』などがある。

お 知 ら せ

≪県立図書館ホームページのリニューアル≫
 当館では、10月1日からホームページを自主運営することになり、併せて、一部ページ
のリニューアルを行いました。
 1.蔵書検索機能の改善
    検索対象資料を雑誌、AV資料(LD、VTR、CD等)に拡大し、資料更新頻
      度を月1回から週1回に改善しました。
 2.新たな機能の追加
  (1) 新着資料の検索:当館が2ヵ月以内に新しく受入れた新着資料を分類別に紹介し
        ます。
  (2) レファレンス :インターネットによる「レファレンス」の受付も行います。
 3.新しいアドレス


    /
      今までどおり、県教育委員会のホームページからもアクセスは可能です。
    ※詳しくは、県立図書館までお問い合わせください。

《企画展示》
 「ハロー・ディア・エネミー!」・・・平成12年11月14日(火)~11月26日(日)
   ―平和と寛容の国際絵本展―            
    日本国際児童図書評議会(JBBY)による巡回図書展。世界19カ国から集めた
      「平和と寛容」をテーマとした絵本85冊と絵本の絵や詩の拡大パネル35枚を展示。
 「えと干支(巳)」・・・・・・・・・・平成12年12月12日(火)~1月28日(日)
    西暦2001年。いよいよ21世紀の始まりです。21世紀最初の干支は「巳」です。
   「巳」は動物の象形文字で、今まで冬眠していた蛇が、春になって地表に這い出す
      形を表しています。地中生活を終わって、新しい地上活動を始める意味です。21世
      紀最初の年にふさわしい干支です。

第54回「読書週間」
期 間:10月27日(金)~11月9日(木)
標 語:はじまりは1冊の本だった。

編集・発行    香川県立図書館、(財)香川県立図書館・文書館管理財団
         〒761-0393 高松市林町2217-19(香川インテリジェントパーク内)
         TEL 087-868-0567  FAX 087-868-0607