入力に使用した資料
底本の書名 讃岐ものしり事典(p191)
底本の編者 香川県図書館協会
底本の発行者 香川県図書館協会
底本の発行日 昭和57年4月1日
入力者名 坂東直子
校正者名 磯崎洋子
入力に関する注記
文字コードにない文字は『大漢和辞典』(諸橋轍次著 大修館書店刊)の
文字番号を付した。
JISコード第1・2水準にない旧字は新字におきかえて(#「□」は旧字)
と表記した。
登録日 2003年3月20日
-料理-
問 さぬきの郷土料理(「郷土料理」は太字)について(香)
答 代表的なものには鉄砲あえ(テッパイ)、打ち込み汁、サワラのカラスミ、イカナゴしょう
油、まんばのけんちん、テベラ、手打ちうどん、源平鍋などがあるが、なかでもしょう油豆は
有名で、そのはじまりは四国遍路がお接待にもらった煎りたてのそら豆を誤ってしょう油の中
に落し込んでできたとか、煎っていたそら豆がしょう油の壺の中に飛びこんでできたものだと
かいわれている。
少し甘味を加えたしょう油の中に煎りたてのそら豆を半日から一日程つけたものが本当のしょう
油豆の味だとされている。
最近、地域的なもので広く知られていないもの、忘れられようとしているものなどの多くの郷
土料理を再発見、復活して四国新聞により「食は讃州にあり」にまとめられた。
○ むかごめし 随筆うどんそば 高松今昔記第4巻 P75~122
讃岐の冬の味(新聞切抜) うまいもん集(新聞切抜)
料理まんげん P71~98 食は讃州にあり
問 左柳島の茶粥(「茶粥」は太字)について(多)
答 濃いかたまり茶、麦、芋、ささげ、カンコロ、大豆などと一緒にして炊いたもので、色は茶
のために赤く染まっている。これは今から80年ばかり前に、島の若衆が紀州へ地網に働きに行
き、初めて食べてから、この島へもたらされたものである。
○ 多度津町史 P874 さぬきふるさとの味 P191 讃岐の味 P40、58
問 讃岐の雑煮(「讃岐の雑煮」は太字)について(香)
答 昔から丸餅、大根、頭芋、白味〔ソ〕(#「ソ」は文字番号4303)仕立である。丸餅はとこ
ろにより餡餅を入れるところもある。大根は何事も円満であるようにと輪切りにする。頭芋は
子芋が沢山できてお家が繁昌するという意味である。それらを白味〔ソ〕(#「ソ」は文字番
号4303)汁のなかに入れた雑煮をつくっている。
○ 香川県民俗誌 P38 日本の民俗-香川P198 四国の衣と食 P90