内容注記 |
内容: 映画批評は時代を問う運動である,2003~2004 映画は境界の上にしか成立しない,ナンセンスの涯で国家の暴力装置を無化する,真の情報とは、何か,鏡界の歴史性,おぼろなる日本映画の境界,ガキどもは速度の政治性を生きる,弛緩し、制度化した映画状況,改めて都市への想像力が問われている,リアリズムの極致が内蔵する重い課題,声のテロルについて,二十一世紀の映画的冒険が、ついに始まった,絶望的な行動は、やがて〈うた〉として語り継がれ,ひとり歩きするメロドラマに…,闇と溶岩の向こう側のカオス,荒涼とした光景から立ち現われる輝き,風景を異化し切り裂く、死への跳躍のスピード感,私たちの現在を逆照射する「漂流家族」,秋吉久美子の美しさ、その肉体の輝きによって,一切のタブーを取り払い、問題の根拠を問うべきなのだ,2005~2007 今、映画にスキャンダルを!,殺人マシーンと殉教者との極限関係,男性権威主義を貫く社会構造とどう向き合うか,二十一世紀の映画は絶望をものがたるしかない,アジアを方法としてニッポンを撃つために,境界を生きる有象無象がこの社会を規定する,この「無責任国家の品格」を見よ,戦争責任問題の内在的な批判を,大地を威圧し覆いつくすグローバリズムの病と、人々の生の消尽,眼の両義性、あるいは批評と挑発の〈眼〉,言葉への根底的な問い、〈日常生活〉批判へ,歴史の闇への問い,風景こそが権力と民衆が対峙する最前線である,「貧困の性」の時代を問う,「生の飢餓」を癒すことへの渇望,戦争のトラウマを見つめなおす,2008~2009 暗黒映画の新しい出発を告示する,〈沈黙〉の世界に身を曝せ,「靖国」というトポスの機能,風景を超えるマルチチュードの出現,「今、ここ」の情況を描き出す「暗黒映画」,作為された連続性としての民主主義,「私たちのドイツ」という共同幻想を徹底的に笑いのめし、シャレのめす,アメリカの現在と、アメリカ映画を批判する,世界に対し常に複眼的に向き合うこと,二十世紀の〈全体主義〉を考える上で、決定的に重要な作品,狂気の先に見える別な愛へ,イスラエルから遠く離れて?,ほか14編 |